コンクリート構造物調査

外観目視調査

目的・概要

コンクリート構造物に生じた異常や劣化等を調査、観察し、現状を把握します。コンクリート構造物の劣化が進むと躯体表面に変状が現れる事が多く、劣化原因推定の重要な情報となります。

方法

設計図書等により、構造物の概略を把握し、目視及び点検ハンマー、クラックスケール等を用いて躯体に生じた変状を確認、記録します。調査によって得られたデータは図面化します。

ひび割れ幅測定 ひび割れ展開図
ひび割れ幅測定

コンクリートコア抜き

目的・概要

圧縮強度、中性化深さ、塩化物量等を測定するためのコンクリートコアサンプルを採取します。

方法

コア抜き作業に先立って鉄筋探査を行い、コア抜き機を用いて、コンクリートコアを採取します。

鉄筋探査 コンクリートコア採取状況 コンクリートコア採取
鉄筋探査

コンクリート圧縮強度試験(コア圧縮試験)

目的・概要

躯体コンクリートの圧縮強度を測定します。圧縮強度を直接的に測定するため、信頼性の良い試験方法です。

方法

採取したコンクリートコアを圧縮試験機で潰し、コンクリートの圧縮強度を測定します。

コンクリート圧縮強度試験
コンクリート圧縮強度試験

コンクリートの中性化深さ試験

目的・概要

鉄筋コンクリートの耐久性を確認するため、中性化の進行状況を測定します。
中性化は、コンクリート内の水酸化カルシウムが大気中の二酸化炭素と反応し、炭酸カルシウムに変化する事によって起こります。コンクリートが徐々に中性化して鉄筋位置が近づくと、鉄筋を保護している被膜が破壊され、鉄筋が腐食しやすくなります。

方法

採取したコンクリートコア等にフェノールフタレイン溶液を吹付け、その着色状況を測定し、中性化の進行状況を調査します。

中性化試験
中性化試験

超音波トモグラファー(A1040 MIRA)によるコンクリート調査

目的・概要

低周波超音波トモグラファー(A1040 MIRA)は、超音波横波の発振と反射波の検知を高速で切り替えながら行う事で、多数の超音波の送受信を瞬時に行い、得られたエコーを本体の解析ソフトで内部コンクリートの状況を可視画像像化する事が出来ます。
低周波超音波トモグラファーにより得られた画像から、躯体内の空洞の有無を確認したり、定位置に配置された探触子の距離と伝播時間から、表層の伝播音速を測定し、コンクリートの劣化状況を確認する事が出来る、新技術です。

超音波トモグラファー(A1040 MIRA)による調査状況 超音波トモグラファー正面(A1040 MIRA) 超音波トモグラファー背面(A1040 MIRA)
超音波トモグラファー(A1040 MIRA)による調査状況

鉄筋探査

目的・概要

躯体コンクリート内の鉄筋位置、数量、かぶり厚さを調査します。
コンクリート打設後の配筋状態の確認、既存コンクリート構造物の構造安全確認補修計画の立案に必要な鉄筋の配筋状況確認コア抜きアンカー施工のための鉄筋位置把握等に用いられます。また、可視化した画像により、開口補強筋等の斜筋の確認等も可能です。

方法

探査方法には、電磁波レーダ法と電磁誘導法があります。電磁波レーダ法は塩ビ管や空洞も探査可能で、電磁誘導法は条件によっては精度の良いかぶり厚さを測定でき、探査条件に応じて、これらを使い分けます。

電磁波レーダ法 鉄筋探査状況 可視画像
電磁波レーダ法

はつり調査

方法

かぶりコンクリートをはつり取って内部鉄筋を露出させ、かぶりコンクリート厚、鉄筋径、中性化深さ、鉄筋腐食度を調査します。

はつり調査
はつり調査

ひび割れ深さ測定

目的・概要

超音波を利用しコンクリートのひび割れ深さを測定します。
測定方法には、Tc-To法、BS法、直角回折波法等があり、測定状況に応じて選択します。

ひび割れ深さ測定状況
ひび割れ深さ測定状況

コンクリート内部変状(空洞、ひび割れ等)の調査

目的・概要

非破壊試験(衝撃弾性波試験)により、コンクリート内部変状の有無を確認します。コンクリート内部を伝搬する弾性波の周波数特性を利用し、健全部と異常部の周波数成分を比較して評価します。

周波数解析
周波数解析

コンクリート診断

目的・概要

コンクリート調査結果より、ひび割れ原因の推定、劣化機構、変状原因の推定、劣化予測、補修・補強の提案等を行います。

調査状況
調査状況

地中レーダによる地中埋設物探査

目的・概要

地中レーダ(ユーティリティースキャンDF)により、地中埋設物(給水管、排水管、コンクリート構造物、空洞等)の探査を行っています。

地中埋設物探査状況
地中埋設物探査状況